配電線地絡保護



  配電線地絡事故時の保護方式について説明します。




左の図は、変電所の配電線引出口部分の詳細を書いています。配電線の地絡保護には地絡方向継電器(67)と地絡過電圧継電器(64)が用いられます。地絡保護の説明は複雑なので、今回はその詳細までの説明は省略します。配電系統は非接地系統であり、地絡事故時にはあまり電流は流れません。リレーの簡単な動作原理を説明します。まず、67ですがこれは電流と電圧を取り込み整定値以上で動作します。電圧は左図、接地変圧器により零相電圧(地絡事故発生時に発生する電圧)を取り出し、電流は零相変流器(地絡事故時のみ電流が流れる)により取り出します。そして整定地以上の電圧・電流で動作します。また64は電圧のみ監視し、零相電圧が一定以上発生すれば動作します。そして67+64動作で遮断器が開放・配電線の停電・事故除去となります。


  ここでは敢えてあまり詳しく解説していません。またそのうち詳しい解説を作成したいと思います。


もどる