電気事故から停電に至るまで
配電線に事故が発生し、配電線が停電するまでを説明します。
この図は先に説明した変電所での配電線送り出し部分と、配電線路・開閉器を簡単な図で書き表したものです。
つまり、図の左側に変圧器・変電所があり図の右側にいく程配電線の末端を表してします。遮断器より負荷側の開閉器と開閉器の間にはすでに説明したように柱上変圧器が接続され、各家庭に電気が供給されていると思って下さい。
それでは配電線事故→停電までを説明します。
上図の配電線1回線を以下の通り更に詳しく書いています。
この図の通り平常時は変電所より電気を送り出しています。そして、地絡保護には64・67で、短絡保護には51で系統を
保護しています。そして短絡・地絡などの事故発生時には変電所の遮断器が継電器によって遮断され、配電線が停電しま
す。また、配電線に設置された開閉器はすべて開放されます。
上の絵のようになり停電します!ここで開閉器がなぜ開放されるのか、開閉器と制御装置、PTの関係を説明しておきます。
開閉器は制御装置の指令で入切されます。では制御装置からどのような指令が出されるのでしょうか?
@PTからの電圧がなくなる(配電線が停電する)と切指令
APTからの電圧が回復し(配電線が充電する)一定時間経過後に入指令
BAの後に一定時間以内にPTからの電圧がなくなる(配電線が停電する)
と再度PTからの電圧が回復しても入指令は出さない
CAの後に一定時間以上経過してPTからの電圧がなくなって(配電線が停電
する)も再度PTからの電圧が回復すれば入指令
すべてのものがこの通りではありませんが、まず基本的な動作は上記の通りで
す。これで事故のあった配電線の開閉器がすべて開放されるわけがご理解いただけたかと思います。これで自宅の電気が突然停電す
る仕組みがわかっていただけたと思います。
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