家まで電気がどのように届くか!?



  みなさんの身の回りに変電所がありそこから家庭に電気が届いている事は知っている方も 多いのではないでしょうか?
  そこからどのように配電されているのでしょうか?


 この図を見てください
@電源系統から500kVで送電されてきた電力を1次変電所で275kV
 ・220kV・154kV・110kVなどの電圧に降圧します。

Aそして送電線により、需要のある地域まで送電し2次変電所において
 77kV・66kVなどの電圧に降圧します。

Bここからさらに需要地域の付近まで送電線で送電し、配電用変電所ま
 で送ります。ここにある配電用変圧器において6.6kVまで降圧し各配
 電線(電柱の高圧線)へと送り出します。

C配電用変電所から引き出された複数の配電線は街の中に張り巡らさ
 れ、途中途中に柱上変圧器が設置してありそこで100V・200Vの電
 圧に降圧され各家庭へとひきこまれています。

 それでは配電線系統の概略について左図赤枠の中を更に詳しく見て
 いきます。


配電系統の概念は左図の通りです。一見複雑そうにみえますが、そんなことはありません。
まず、配電用変電所で受電した電力を配電用変圧器で6.6kVに降圧し複数の配電線を引き出します。各配電線は電柱にのって各家庭の周りまで電気を送ります。配電系統は、区間ごとに気中負荷開閉器を設置してあり事故時に事故区間のみを切り離すことができるようになっています。

変電所から引き出された各配電線路はそれぞれ単独で末端まで送電します。遮断器以降の配電線はそれぞれがつながっておらず、異なる配電線路を連絡する開閉器は常時「切」で運用しています。この常時「切」の開閉器の役割は後ほど解説します。常時「切」の開閉器を無視して左の図をみれば各配電線路が独立しているのが分かるかとおもいます。

各区間ごとに柱上変圧器が設置してあり、100V・200Vに降圧された電気が各家庭に配電されています。
     

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