【エネルギー管理士】受験者数と合格率の推移

エネルギー管理士

エネルギー管理士試験(熱+電気)合格率の推移

 省エネルギーセンター発表資料を基に、合格率を計算した資料を掲載します。なお、以下は「電気+熱」分野を合算した総数のデータです。

エネルギー管理士試験平均合格率:約28%
 ただし、令和になってからは3割超えている

 令和になってからの平均合格率は34%と比較的高めの合格率です。電気分野では電験2.5種と表現される難易度ですが、電験3種よりは合格率が高めです。試験難易度は電験3種受験者であれば十分対応できる内容です。

 このページを見て頂いているのは「電気分野」の方が多いと思います。近年受験者数は減少傾向ですが毎年4,000人弱の方が電気分野にチャレンジしていると思われます。

参考に、これまでの歴史を紐解くと

  • 平成11年度に課目合格制度導入
  • 平成18年度より電気・熱一体管理

という変化がありました。

(ずいぶん古い話なので、あまり参考になりませんが)少し考察してみます。

平成11年度の課目合格制度導入後は受験者数は大きく増加に転じましたが合格率自体はあまり変わりませんでした。問題の本質や難易度に大きな変化はなかったものと思われます。

 平成17年度までは、電気分野と熱分野どちらかに合格すれば「電気管理士」「熱管理士」という別の免状をもらっており、別々の管理でした。平成18年度より電気・熱一体管理となり、免状も1本化され、どちらかの分野に合格すれば「エネルギー管理士」の免状をもらえるように変わりました。

平成18年度以降の「電気+熱一体管理」への移行後も受験者数や合格率に大きな変化はないため、影響はあまりなかったように見えます。

西暦年度受験者数合格者数合格率備考
2023令和5年度8,1373,07437.8%
2022令和4年度7,7662,63633.9%
2021令和3年度7,6842,45431.9%
2020令和2年度7,7072,82836.7%
2019令和元年度9,8303,20732.6%
2018平成30年度9,9122,77027.9%
2017平成29年度10,5583,00228.4%
2016平成28年度10,4682,10820.1%
2015平成27年度10,5372,45423.3%
2014平成26年度10,6132,28021.5%
2013平成25年度11,1023,09427.9%
2012平成24年度12,0492,80923.3%
2011平成23年度11,8972,35819.8%
2010平成22年度12,5164,39035.1%
2009平成21年度11,7193,46329.6%
2008平成20年度9,9802,05420.6%
2007平成19年度9,1362,29925.2%
2006平成18年度8,3391,98623.8%電気・熱一体管理
2005平成17年度8,9502,29025.6%
2004平成16年度9,2863,16734.1%
2003平成15年度9,8233,16332.2%
2002平成14年度8,4072,58230.7%
2001平成13年度7,3421,94826.5%
2000平成12年度6,8441,91828.0%
1999平成11年度5,7801,51726.2%課目合格制度導入
1998平成10年度3,4401,04230.3%
1997平成9年度3,2611,09433.5%

エネルギー管理士試験 分野別合格率の推移

 電気分野と熱分野は平成18年度に一体管理となってからも当面は別々に合格率が公表されていましたが、平成24年度を最後に公表されなくなりました。データのある限りですが、分野別の合格率の推移を紹介します。

西暦年度(電気)
受験者数
(電気)
合格者数
(電気)
合格率
(熱)
受験者数
(熱)
合格者数
(熱)
合格率
2012平成24年度5,00383616.7%7,0461,97328.0%
2011平成23年度5,4041,17621.8%6,4931,18218.2%
2010平成22年度5,7021,45025.4%6,8142,94043.1%
2009平成21年度5,3471,58829.7%6,3721,87529.4%
2008平成20年度4,70170515.0%5,2791,34925.6%
2007平成19年度4,36898122.5%4,7681,31827.6%
2006平成18年度4,26089821.1%4,0791,08826.7%
2005平成17年度4,6411,07423.1%4,3091,21628.2%
2004平成16年度5,0381,61732.1%4,2481,55036.5%
2003平成15年度5,1311,26624.7%4,6921,89740.4%
2002平成14年度4,3541,07424.7%4,0531,50837.2%
2001平成13年度3,81390623.8%3,5921,04229.0%
2000平成12年度3,53087524.8%3,3141,04331.5%
1999平成11年度2,86453718.8%2,91698033.6%
1998平成10年度1,51038925.8%1,93065333.8%
1997平成9年度1,38232023.2%1,87977441.2%
平均 4,191  981 23.4% 4,487  1,399 31.2%

電気分野の方が合格率は常に低め(平成21年度除く)です。電気分野は30%超えたことはありません。熱分野の方が10%程度高めです。ただし、分野がまったく違うので一概にどちらが容易ということにはなりませんが、データとしては参考になると思います。

今ならどちらの分野を受験するべきなのか整理したため、こちらもご覧ください。

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