2021.09.11最終更新
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第2種電気主任技術者試験 受験(合格)体験記

 6年目の受験(4度目の2次試験)でようやく合格できた苦労の奮闘記です。何度も諦めかけながらもついには合格を果たせた体験記です。

 初受験の方の勇気付け(何回も落ちてる人がいるという(〃∇〃)ゞ)にでもなればうれしいです。(ちなみにH17年の2次はラッキー問題が多かったように思います。何度も合格できる自信はないけれど、難易度の低い年が必ずあります。なるべく毎年2次試験を受けれる状況を作ることが大切だと感じています)

受験の履歴
平成12年 3月高校卒業(電験3種・電気工事士1・2種合格中)
平成12年 8月理論・電力合格(初受験!)
平成13年 8月機械・法規合格(機械は53点←59%の正解で合格でした)
平成13年11月2次試験 不合格
平成14年11月2次試験 不合格(1からやりなおし( ̄口 ̄|||))
平成15年 8月電力・機械・法規合格
平成16年 8月理論合格
平成16年11月2次試験不合格
平成17年 8月エネルギー管理士(電気)合格
平成17年11月2次試験合格

電験2種 合格して感じること・感想

1次試験


 電験2種の1次試験突破はそれほど難易度は高くないと感じます。足切りというのは本当だと感じます。そこまで厳しくはありません。事実、1次の合格率はそこそこ高いです(3種卒業したレベルの人が受験生だから、という理由もあると思いますが)。参考書を読むと3種よりずいぶん難しい高度な内容に感じ、挫折することもあると思います。私も参考書は難しくあまり勉強してません。

 しかし、初受験で2科目受かってます。初受験で、「1次試験は思ったほど難しくない」という印象を受けました。1次試験は文章の中のカッコに選択肢の中から選んで入れる問題ばかりですが、文章の流れで20個くらいある選択肢の内、入りそうな言葉は3つ程度に絞れます

 だから1問1問は結局3択問題のような状況だと考えています。あとは、3択の中からは自分の知識を頼りにマークすればそれなりに正解します。まったく知識がなければさすがに勝負になりませんが、3種をしっかり勉強して合格された方であれば十分通用します。あとは国語力かと思います。

 3種の内容をしっかりおさえることで合格力は身につくと感じています。

2次試験


 2次試験はさすがにそれでは通用しません。記述式となるため、半端な知識では通用しません。1科目めの「電力・管理」はそこそこできました。仕事関係でそれなりに身につく知識もありますし、得意な問題もあります。ですが、なにより時間に余裕があります。4問解答ですが、最悪1問諦めて2時間を3問に注力する、ような戦法も使えます。考える余裕があるかないかはずいぶん状況が変わります。

 2科目めの「機械・制御」は厳しいです。何よりも時間がありません。1時間しかない中で2題解答します。1題30分しかありません。1題に小問題が4〜5問あるので、時間がまったく足りません。考えているとすぐに時間が経ちます。

 焦りも手伝うため、時間は相当短く感じます。4題の内、どの2問選ぶかも重要です。私の経験では1問目に自動制御手を付けて15分だけやって諦めて別の問題を解くことにした時がありましたが、この場合もう残り45分です。

 また、1問解くのに45分かかったこともありました。こうなると1問目の解答中に2問目が気になって焦りが出てくるし、2問目に着手した時には心の余裕を失っています。平常心を保てるようにしなければなりません。

 総合的に1次試験は足切りのようなもので、2次試験が本番です。知識だけではなくて戦略もあると思いますし気持ちも強くないといけません。上に書いたように時間まったくなくなると「諦めてしまう」気持ちが出てきますが時間切れになるまで書き続けましょう。




体験&勉強法

1年目


 就職したばかり(高校卒業後)で、色々と覚えることもあってほとんど勉強してません。2種の参考書もよく理解できませんでした。本番は2科目合格できました。3種の内容をおさえておくことで、1次は通用する、と言えると思います。

使った参考書チャレンジ電験二種(オーム社)
字が小さくて絵が少なくて、難しくて、これで挫折しました。初年度はこれしか買ってません。4科目分入っています。(←4科目詰め込んでいていい本はないと思われる)

2年目


 入社した職場が通信関係の部署だったので、電気の勉強はほとんどしてません。法規だけ参考書を買って勉強しました(法規は覚えてないと勝負にならないので)機械はぎりぎりラッキーな合格を拾った。2次試験はまったく勝負にならず、本は買っただけになった。

使った参考書電験二種完全マスター 法規なるほどナットク!(オーム社)
普通に使えます。定評のあるオーム社の参考書。2種は単に法令だけじゃなく技術的な内容も出題されるので法規の参考書は必須です。
使った参考書電験二種二次試験の完全対策なるほどナットク!(オーム社)
最終的に2次試験の本はこれしか持っていません。これを購入して以来、この中の問題が何問も出題されています。なのに合格できないなんて〜!一番この本使ってます。何回も通してやってます。書き込みもたくさんして使い込んでます。

3年目


 電気関係の職場に変わったのと、2次2回目で落とすとすべて流れるため、本気で取り組みました。4月くらいから少しずつ勉強しました。数学が課題(自動制御対策)だったのですが、いい本に出会って解けるようになりました。本番は、「電力・管理」はしっかりできた感覚。しかし、「機械・制御」が時間切れ・・・自動制御終えた時点で残り15分・・・しかも自動制御も十分できてない。結果は不合格。前年ほとんど解けなかったので、時間が足りない事に気付いていませんでした。この年の勉強は数学と、前年買った2次の本と、電気書院の月刊誌「電気計算」で行いました。

使った参考書いちばんよくわかる電験第2種 数学入門帖 (電気書院)
高卒でも「ラプラス変換」できるようになります!この本で1ヶ月間みっちりやって自動制御もある程度解けるようになりました!数学本のバイブル的存在!
使った参考書電験二種二次試験の完全対策なるほどナットク!(オーム社)
この年は前年買ったこの本を一通りやりましたね〜。わからないところは飛ばしてやりました。

4年目


 1次試験4科目からやり直しで、モチベーションが今一つ。とりあえず、「電力」と「機械」の本を購入。結局あまり使ってはいません。勉強もあまりしてません。仕事の関係あるのか、この年は3科目取ることが出来ました。1次はやはり突破しやすい。

使った参考書電験二種完全マスター 電力なるほどナットク!(オーム社)
          →電験二種実戦攻略 機械なるほどナットク!(オーム社)
基本的に参考書というより、過去問題を詳しく解説していく本という感じです。これでも十分とは思える。2種くらいになると、教科書と呼べる本はあまりないです。

5年目


 エネ管の受験をした事もあり、実力が付いてきたように思います。2種1次の本も4科目分そろいました。前年理論はむずかしかったので、次は簡単だろうと思っていましたが予想通り簡単な問題でぶじにパス。

 2次は結局、勉強不足だった。自動制御を復習したのと、1冊だけ持ってる2次試験の本の復習をした程度。本番は難易度低めと感じましたが、自動制御が手に負えない内容だったり、変圧器の基本的な計算であったのに、細かいところを覚えておらず、こまごま間違えてだめでした。

 電力・管理は実務の問題が多くでました。母線保護継電器と送電線保護継電器の変流器の設置場所とか、その根拠、回線選択保護継電器のCT2次結線図の記載など、参考書に載ってないような問題もありました。(この手の問題は私は得意なので電力・管理は大丈夫だった。)

使った参考書電験二種実戦攻略 理論なるほどナットク! (オーム社)
他の科目と同じく、問題を説明するのが中心です!
使った参考書いちばんよくわかる電験第2種 数学入門帖 (電気書院)
ラプラス変換と自動制御の復習に使いました。
使った参考書電験二種二次試験の完全対策なるほどナットク!(オーム社)
いつもこの本を使って、だんだんぼろぼろに・・・愛着がでてきました“O( ^ - ^〃 )O”



6年目


 6年目・4回目の2次試験です。これに落ちればまたリセット。1次試験から、というプレッシャーを感じてしたのですが、さすがに卒業したいという気持ちが強く勉強がんばれました。

 この年は、これまでの総まとめで、過去問中心の学習とする事に。実はこれまでの5年間は過去問を使った事ありませんでした。問題集か参考書でのみ勉強していました。(今思うとありえないことだけど)

 とりあえず、電験第二種二次試験標準解答集 (2005年版)を購入。(結果的にこれのおかげで受かった感じ) この問題集は10年分載っています。10年分を3〜4回通してやりました。

 これをじっくりとやったのが功を奏したと考えます。その他に、電気書院の予想問題集(5セット掲載)も3回程度は通してやりました。最後に、オーム社の平成元年〜6年までの口述時代の問題が載っている問題集を買いました。(結果これはあまりやっていません)

 本番では、電力・管理科目が比較的簡単な問題が出題され(3種なみの問題も)ますます機械・制御に力が入った試験でした。基本的に2次試験は機械・制御が山場になります。試験時間が短いので、1問に時間を取られると残り1問を解く時間がかなり足りなくなります。

    試験本番です。まずは問題の選択から。

    1問目を見ると珍しくラッキーな直流機の計算問題。楽勝か?と思いきや、チョッパ制御という意味不明な制御をやっている回路。チョッパの通流率というものをものを求める問題。チョッパ?(パワエレは捨てていたので)

    よくわからんので2問目・・・
    単相Trで単巻変圧器を作る問題。これは!平成13年くらいの出題問題に似ている。 チャンスか?分路巻線と直列巻線はどっちがどっちだったかな?あとから考えよう・・・

    3問目のパワエレは飛ばす事に決めているので・・・

    4問目の自動制御
    自由度制御系の特徴を述べよとか意味不明な問題以外の、伝達関数とかK・Tの算出ならなんとか解けそう。
    約15分使ってなぜか解けない・・・。ピンチ!!!(この時点で諦め)

    残り45分であと2問!焦る焦る!!
    とりあえず直流機の問題、チョッパ制御回路を無視して(ないものとして)問題を解く。チョッパがない事にすれば楽勝なので、10分程度で4問中3問回答。

    残りは変圧器の問題しかない!!
    分路巻線と直列巻線、どっちがどっちかワカランが、とにかくエイヤー!!
    しかも巻線の定格電流を算出する方法とか知らない・・・。
    結構適当にエイヤー!! ここで5問中3問回答。
    時間切れ。今年もダメだった・・・(率直な感想)



 ところが。適当に解いた問題がすべて正解という奇跡が起きました。 あきらめなければいつか受かる、そんな試験と感じています。

これだけ機械・制御 計算編 電験第2種二次試験これだけシリーズ(電気書院)【2次試験 機械・制御】
毎年必ず出題される「自動制御」に特に重きをおいた書物で、一読の価値ありです。自動制御以外にも、変圧器・同期機・誘導機・直流機の計算問題も多数掲載されています。機械・制御科目は計算問題の出題比率が高いので計算力を身に付ける事は必須です。
電験二種完全マスター 法規なるほどナットク!(オーム社)【1次試験 法規】
法規の本はやはり必要だと考えます。この本はこのシリーズでは一番使いやすく感じました。
いちばんよくわかる電験第2種 数学入門帖 (電気書院) 【電気数学】
高卒でも「ラプラス変換」と2種の「自動制御」わかるようになりました。(個人の感想ですが)問題集の解説だけでは、高卒はきびしい(私は理解できませんでした)です。この本で勉強をしました。数学は幅拾いのですが、電験にでる数学は限られています。その限られた部分を上手に教えてくれます。機械の内容に限らず、微分・積分など「理論」にでてくるような内容もきちんとカバーされてます。
電験二種二次試験の完全対策なるほどナットク!(オーム社) 【2次試験】
この中からいくつか出題されました。もうずっとこの本を使ってるので、だいたいどこにどんな事が書いてあるかわかるようになりました。そこそこいい本だと思います。

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