電気技術者の部屋TOP電気技術者の部屋掲示板過去ログ

D種接地抵抗について

D種接地抵抗について - 接地抵抗

2008/04/30 (Wed) 23:56:40

D種接地抵抗は100Ω以下とありますがいまいち理解出来ません。どなたか解説して頂けないでしょうか?100Ω以上だとどうなるのでしょうか。抵抗の値が大きければ電流が流れないという事で合っていますか

Re: D種接地抵抗について - 只のおっちゃん

2008/05/01 (Thu) 01:52:00

接地について例をあげると、洗濯機のモーターへ供給している配線が、内部で絶縁破壊すると洗濯機の金属部分へ電圧が印加されることになります。で、金属部分へ人が触れると、人体からアース(大地)へと電流が流れることになります。これがいわゆる感電というものです。これを回避するために、洗濯機などの金属部分に接地をとり、万が一、絶縁破壊等で金属部分に電圧が印加された場合、大地へ電流を流すように接地が行われています。このときの接地抵抗が大きければ、接地部分へは電流が流れずに、人体から大地へ電流が流れることになりますので、人体の抵抗よりも小さくなるように決められています。接地とは電流を逃がすためのものであり、抵抗値が大きくなると意味がなくなってしますので、電圧が高い場合はさらに接地抵抗が小さく規定されているようです。
これらの目的以外に、B種接地の場合は、地絡継電器を確実に作動させるためのものということを聞きました。私も素人なので、素人なりにわかりやすく記入したつもりですが、間違い、参考等になる内容があるようでしたら、フォロー下さい。

Re: D種接地抵抗について - 接地抵抗

2008/05/01 (Thu) 15:29:12

只のおっちゃん解説ありがとうございます。D種接地工事は100Ω以下にする内容から、抵抗値100ΩだったらI=100V/100Ωで1Aの電流が流れる抵抗値50ΩだったらI=100V/50Ωだったら2A流れる抵抗値が200ΩだったらI=100V/200Ωで0.5Aになって電流値が一番小さい値で安全なような気がするのですが、なにか他に意味があるのでしょうか

Re: D種接地抵抗について - I=q

2008/05/01 (Thu) 16:30:02

一度覗いて下さい。

http://as76.net/dai/earth.htm

Re: D種接地抵抗について - 接地抵抗

2008/05/01 (Thu) 20:30:46

I=q さん。早速拝見いたしました。わかりやすい解説で理解できました。教えて下さってありがとうございました

Re: D種接地抵抗について - 電気の超初心者

2008/05/01 (Thu) 21:03:00

横から失礼します。少し疑問に思うことがあるので教えてください。

接地してある電気機器の絶縁が悪くなり、筺体に100Vの電圧がかかっている状態があるとします。

この場合、電気機器の接地抵抗の値に関係なく、筺体に人体が触れると人体に100Vの電圧がかかってしまいますよね。

ですから、このような場合は接地が無意味になると思うのですが、私の考えは間違っているでしょうか?

Re: D種接地抵抗について - おじさんライダー

2008/05/02 (Fri) 17:45:45

おじさんも横から失礼。
接地してあっても、当然人間が触れれば感電します。
しかし、接地してある事により、漏電ブレーカーが設置
してあれば、絶縁破壊が起きた段階で漏電ブレーカーが
作動します。
漏電ブレーカーがない場合でも、接地がしてある事により、
感電しても、死にいたらないすむわけです。
ただし、人体がぬれている場合は、人体抵抗が極端に
下がるので、死にいたることもあります。

Re: D種接地抵抗について - daii Home

2008/05/02 (Fri) 20:42:19

 アクセス解析でこのページを見つけました。私のホームページが参照されている上記の「感電とアース」の作者です。

> 接地してある電気機器の絶縁が悪くなり、筺体に100Vの電圧がかかっている状態があるとします。
> この場合、電気機器の接地抵抗の値に関係なく、筺体に人体が触れると人体に100Vの電圧がかかってしまいますよね。
> ですから、このような場合は接地が無意味になると思うのですが、私の考えは間違っているでしょうか?

 私の解説した次のページをごらん下さい。効果的な接地がされていると漏電した機器に触ってもほとんど感電はしません。
http://as76.net/dai/earth_gb.htm

Re: D種接地抵抗について - ど素人

2008/05/03 (Sat) 00:30:37

>人体の抵抗と人体の接地抵抗の和を Rp = 10 kΩ と仮定することには,諸説があってかなり無理と思うけど!
この条件では、100V回路では感電電流は6mA ?
接地工事は漏電ブレーカを動作させるためにあるのかなぁー かなり疑問だけど・・・
ようわからんね

Re: D種接地抵抗について - お山の大将

2008/05/03 (Sat) 01:49:22

この辺の資料はいかがですか?

http://www2.oninet.ne.jp/ts0905/safety/safesemi.htm

電撃に伴う人体反応 あたりをクリックしてみて
ください。

Re: D種接地抵抗について - 電気の超初心者

2008/05/04 (Sun) 02:37:21

おじさんライダーさん daiiさん

ご回答ありがとうございました。電気製品の絶縁抵抗があれば、接地抵抗を低くすることで感電によるショックを低減できることがよく分かりました。

daiiさんのウェブページにおいて、漏電ブレーカーが設置されて無く、かつ電気製品の接地点が電気製品を置いた場所より水平に10m以上離れているとします。

極端な例かも知れませんが、もし電気製品の絶縁が完全に悪くなり、絶縁抵抗がゼロになるとします。この場合、筺体に人体が触れると、いくら接地抵抗が小さくても人体に電源電圧がそのまま印加されるということですね。

Re: D種接地抵抗について - おじさんライダー

2008/05/04 (Sun) 07:45:04

>接地工事は漏電ブレーカを動作させるためにあるのかなぁー かなり疑問だけど・・・

そう思う事が、かなり疑問だけど・・・
接地工事が漏電ブレーカーを動作させるためにあるなんて
書いてないのに・・・
接地を介して、大地へ電気が流れる事だけが、漏電や
ないっしょ。
人体を介して、大地へ電気が流れたって、漏電でしょ。
ひょっとして、人間は、漏電ブレーカーを動作させるために、
存在してる?

Re: D種接地抵抗について - 用務員のおじさんより。

2008/05/05 (Mon) 10:36:50

感電で重要なのは、かかる電圧では、直接的には、無いのです。
重要なのは、電流です。一般に30MA以上人体に流れると即死んでしまいます。。
接地が無いと人体だけの回路になってしまい電流が100%人体に流れます。
接地が100Ω以下だと、人体自体は5000Ω普通抵抗が有るので、100Ωの方に50倍の電流が流れる計算になります。
並列回路の電流分布の計算で、納得できます。
よろしく、、、、ではでは。。

Re: D種接地抵抗について - たしかに

2008/05/05 (Mon) 12:08:36

30MAは即死ですな。30000kAだし。

Re: D種接地抵抗について - 電気の超初心者

2008/05/05 (Mon) 17:00:51

用務員のおじさんより。さん。 ご返答ありがとうございます。

> 並列回路の電流分布の計算で、納得できます。

もちろん、並列回路において、抵抗が低いほうに多くの電流が流れることは分かります。でも、印加電圧が一定とすると、接地があろうが無かろうが、人体に印加される電圧は変わらないので、人体に流れる電流も同じです。並列回路の基本だと思うのですが・・・。

Re: D種接地抵抗について - Y-Delta

2008/05/05 (Mon) 21:29:24

印加電圧が一定とすると、接地があろうが無かろうが、人体に印加される電圧は変わらないので、人体に流れる電流も同じです。並列回路の基本だと思うのですが・・・。

*********************************************

接地が無い場合
人体の抵抗を5kΩとして
I=100V÷5000Ω=0.02A

接地が有る場合
D種を100Ωとして
D種と人体の合成抵抗≒98Ω
合成抵抗に流れる電流=1.02A
人体に流れる電流=1.02A×(100÷5100)=0.02A

故に変わりは無かろうと思われがちだが、実際にはB種が介在しておりこの計算通りにはならない。

B種75Ωとして
D種が無い場合
人体5KΩ+B種75Ω=5075Ω
I=100V÷5075Ω=0.0197A

D種が有る場合
人体5KΩとD種100Ωの合成抵抗=98Ω
合成抵抗98Ω+B種75Ω=173Ω
地絡電流=100V÷173Ω=0.578A
人体に流れる電流=0.578A×(100÷5100)=0.0113A

Re: D種接地抵抗について - Y-Delta

2008/05/07 (Wed) 06:43:22

B種接地の場合は、地絡継電器を確実に作動させるためのものということを聞きました

***********************************************

確かにその経路を構成する一部となるが、B種は高圧又は特別高圧が低圧と混触する恐れがある場合に低圧側の保護の為に施されるものです。
B種の接地抵抗が1線地絡電流で150を割った値が必要となるのは、混触事故が発生した際の電位上昇が150Vで抑えられるからです。
S43年の改訂で混触時に2秒以内に自動遮断すれば300Vまでの電位上昇を認めた。
これ位であれば低圧機器の絶縁破壊は起こらないであろうという実験の結果から導かれた数字である。
先日テレビの番組で単三系統の中性線の不具合により家庭内の電気機器が片っ端から燃える実験を放映していたがテレビ等は200Vを印加して30秒程度で煙が出始まっていたようだ。
1〜2秒であれば大丈夫であろうというのも頷ける。
電技及び解釈上はB種も抵抗値は低いほうが好ましいと記述しているが、実際に感電事故等を考慮すると一概にそうとも言えない所がある。
D種100Ωに対して75Ωと7.5ΩのB種があるとすれば、人体の抵抗5KΩとして機器で完全地絡が発生した場合に
56.6V〜92.9Vと差が出てしまう。
季節によりB種の抵抗値は常時変動している・・・管理技術者にとっては悩ましい・・・。

Re: D種接地抵抗について - 只のおっちゃん

2008/05/15 (Thu) 00:46:38

-Y-Delta さんへ
解説ありがとうございます。
私も電気はあまりよくわからないので、もう少し勉強が必要です。その際は、また宜しくお願いします。

Re: D種接地抵抗について カカシ

2008/05/24 (Sat) 22:31:00

接地抵抗値が基準の値を超えた場合はどうすればいいのですか?教えて下さい

電気技術者の部屋TOP電気技術者の部屋掲示板過去ログ

Copyright (C) 電気技術者の部屋. All Rights Reserved.





SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送